ビール工場のISO 22000認証を確認する方法
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ビール工場のISO 22000認証を確認する方法

ビール工場のISO 22000認証書は、食品安全マネジメントシステムを示す有用な証拠ですが、PDFだけでは、ビールを製造する施設が認証の対象であるとは確認できません。認証書を発行した認証機関に現在の有効性を確認し、認証書に記載された法人名、製造住所および適用範囲を、注文する製品と製造活動に照らして確認してください。

卸売やプライベートブランド商品の調達で最も重大な誤りは、サプライヤーの販売会社や、同じグループ内の別の醸造所に対して発行された認証書を受け入れてしまうことです。販売契約上の会社名、缶に表示されたブランド名、製造ラインの運営者は、それぞれ異なる場合があります。確認の第一歩は、実際にビールを製造し、包装する事業者を特定することです。

認証書と製造に関する詳細を併せて確認する

付属書を含め、追加の拠点や活動が記載されている場合はそれらも含めて、現行のISO 22000認証書の完全で読みやすいコピーをサプライヤーに依頼してください。一部を切り取った画像やウェブサイト上の認証ロゴだけでは、意味のある確認に十分な情報が得られません。

認証書と併せて、予定している注文について、以下の情報をサプライヤーに確認してください。

  • 製造拠点の法人名と住所。
  • 醸造、充填、包装、保管など、当該拠点で行われる作業。
  • 醸造、ブレンド、充填、包装を担当する別の委託先の有無。
  • 認証機関名と認証書番号。

これらの情報があれば、認証書と具体的に照合できます。たとえば、サプライヤーが自社名義でビールを販売していても、実際の製造は委託先の醸造所で行われることがあります。その場合、ブランド所有者の事務所だけに対して発行された認証書よりも、委託先醸造所の拠点と認証範囲が重要です。

注文品を製造する可能性のある工場が複数ある場合は、承認前に予定拠点を特定してください。ある工場の認証書を、同じグループ内のすべての工場が同じ認証システムの下で運営されている証拠として扱ってはなりません。

発行元に認証書の有効性を確認する

認証書に記載されたリンクや電話番号だけに頼らず、認証機関のウェブサイトを独自に確認してください。多くの認証機関は、オンラインの登録簿や認証書の確認窓口を設けています。利用できる場合は、認証書番号と法人名で検索してください。

認証機関の記録とサプライヤーから受け取った認証書を照合します。認証取得者、規格、対象拠点、適用範囲、記載された日付を確認してください。特に、認証が現在有効かどうかを確認することが重要です。有効期限が将来の日付であっても、それだけでは有効性を確認できません。認証書は、その日付より前に一時停止または取り消される場合があります。

公開登録簿に十分な情報が記載されていない場合は、公表されている連絡先を通じて認証機関に問い合わせてください。認証書番号を伝え、その認証書が有効か、予定している拠点が対象に含まれるか、関連する活動が適用範囲に含まれているかを確認します。公開できる情報が限られている認証機関もありますが、認証書の基本的な有効性は確認できることが多くあります。

公開検索で認証書が見つからなくても、直ちに偽造と判断できるわけではありません。記録の整理方法が異なっていたり、直接の問い合わせが必要だったりする場合があります。ただし、説明のない不一致は承認上の未解決事項として扱い、書類を根拠として採用する前に、サプライヤーと認証機関に説明を求めてください。

認証機関が該当業務について認定を受けているか確認する

認証と認定は別の確認事項です。認証機関は工場のマネジメントシステムを審査し、認証します。認定機関は、承認された適用範囲内で認証を実施する認証機関の能力を評価します。

購買方針で認定を受けた認証が必要とされている場合は、認証書に記載されている、または認証機関が指定する認定機関を確認してください。次に、認定機関の登録簿で、認証機関が食品安全マネジメントシステムの認証について現在有効な認定を受けていること、および認定範囲に該当するフードチェーン活動が含まれていることを確認します。

認定ロゴだけを根拠に判断しないでください。ロゴは複製できるうえ、認証機関が一部の活動についてのみ認定を受けている場合もあります。登録簿の記載または認定機関への直接確認により、認証機関、認証プログラム、該当する適用範囲のつながりを確認してください。

組織の要件に応じて、認定機関がInternational Accreditation Forumなどが運営する適切な国際相互承認の枠組みの署名機関であるかを確認することもできます。これは市場間での認証の承認状況を評価するうえで役立ちますが、個別の認証書と認定範囲の確認に代わるものではありません。

ISO 22000認証が未認定であっても、それだけで工場に食品安全管理がないことを示すわけではありません。ただし、その認証書が顧客の認定済み認証に関する要件を満たさない可能性があります。サプライヤーを比較する前に要件を決めておけば、購入を約束した後にこの違いが問題になるのを防げます。

購入予定のビールに照らして適用範囲を確認する

適用範囲には、認証の対象となる活動、製品、拠点が記載されています。予定している製造工程を念頭に置いて内容を確認してください。指定された醸造所でのビール製造と包装を対象とする適用範囲は、一般的な缶入りラガーに関連する場合があります。一方、倉庫保管や流通のみを対象とする認証書では、醸造や充填が対象であるとは確認できません。

標準的な醸造・包装工程に加えて、次のような内容が注文に含まれる場合は、特に注意してください。

  • プライベートブランドビール:醸造する拠点と、充填・ラベル貼付を行う拠点を特定します。これらが別々の事業者である場合は、注文に関係する各業務を評価してください。
  • フルーツフレーバーまたは特製ビール:認証範囲に該当する製造およびブレンド作業が含まれているか確認します。果実原料やその他の添加原料をどのように管理しているか、ブレンドを外部委託しているかを確認してください。
  • 低カロリーまたは糖類低減製品:認証は、特定の栄養表示が正確であることを証明するものではありません。表示の根拠となる製品仕様書と関連情報は、別途依頼してください。
  • 複数の包装形態:同じビールが瓶、缶、樽で販売される場合は、それぞれをどこで充填するか確認してください。醸造拠点が認証を受けていても、別の充填委託先が自動的に対象となるわけではありません。

認証書の記載は製品仕様書より広い範囲を示すことが多いため、特定のフレーバーや包装サイズが記載されていないからといって、必ずしも不備とは限りません。記載された適用範囲と注文の工程との関係が不明確な場合は、認証機関とサプライヤーに説明を求め、その説明を承認記録とともに保管してください。

ISO 22000で確認できることと、できないことを把握する

ISO 22000は食品安全マネジメントシステムに関する規格です。有効な認証書は、記載された適用範囲内で、認証機関が同規格に照らしてマネジメントシステムを評価したことを示します。各ロットに対する証明書ではなく、すべての製品に欠陥がないことを保証するものでも、ビールが商業上の仕様を満たすことを証明するものでもありません。

また、製品がオーガニック、グルテンフリー、アルコールフリーであることや、特定市場の表示規則に適合していることを証明するものでもありません。これらの表示には、それぞれ別の根拠資料と審査が必要です。同様に、ある拠点が取得した認証が、外部委託工程や別の拠点での将来の製造に自動的に適用されることはありません。

ISO 22000と、別の食品安全認証スキームを混同しないでください。サプライヤーが別の認知された認証を取得している場合もありますが、実際の認証書とスキームを確認せずにISO 22000として扱うのではなく、購買基準に照らして評価してください。

ビールの場合、認証書の周辺資料が認証書自体と同じくらい重要になることがよくあります。製品や供給形態に応じて、原材料、アルコール度数、包装形態、賞味期限、保管条件、関連する表示要件を網羅した合意済みの仕様書を依頼してください。トレーサビリティ、製品回収、苦情、原材料や製造拠点の変更をサプライヤーがどのように管理しているか確認しましょう。

フレーバービールについては、原材料の変更やアレルゲンの可能性をどのように管理しているか確認してください。包装製品については、包装の完全性を保つためにどのような検査を行っているか、保管・輸送時にどのような条件が求められるかを話し合います。こうした質問への回答にあたり、サプライヤーがすべての機密工程を開示する必要はありませんが、提案された製品を安定して供給できるか判断するのに十分な証拠を得られる必要があります。

確認を一時停止すべき兆候

不一致が一つあっても、最近の社名変更など、通常の理由で説明できる場合があります。重要なのは、その説明が信頼できる記録で裏付けられ、実際の製造拠点と整合しているかどうかです。次のような場合は、承認を一時停止してください。

  • ビールの醸造場所または包装場所を明らかにしないサプライヤー。
  • 別の会社または住所に発行され、予定している工場との明確な関係を確認できない認証書。
  • 発行元が認証書の有効性を確認できない、または記録上、一時停止、取消し、失効となっている認証書。
  • 適用範囲が販売業務または保管に限られているのに、認証を製造の証明として提示している場合。
  • 認証書番号、日付、適用範囲または対象拠点の一覧が、発行元の記録と大きく異なる場合。
  • ISO 22000認証が、すべての製品、表示、輸入要件への適合を証明すると主張している場合。

洗練されたデザインの認証書も真正性の証拠にはならず、なじみのない認証機関だからといって、必ずしも正当でないとは限りません。確認可能な有効性、必要な場合の認定状況、認証対象の業務と購入品との関係に着目してください。

確認結果をサプライヤーの承認判断に反映する

認証書番号、発行機関、法人、対象拠点、適用範囲、有効性を、確認に用いた情報源と確認日とともに記録してください。認証書と、発行元から得た関連確認情報を保管します。有効期限の到来時、およびサプライヤーから重要な変更の報告があった際に記録を見直す担当者またはチームを指定してください。

明確に特定された醸造所から通常の卸売商品を購入する場合は、確認済みの認証書、製品仕様書、関連するサプライヤー資料が、実務的な出発点となります。新たなプライベートブランド配合、複数拠点にまたがる製造工程、または原材料に関する表示が重要な製品では、組織の承認手順に従って、より詳細な書類審査や監査が必要になることがあります。

注文前に、契約書と製品仕様書で承認済みの製造体制を明確にし、関連する変更の通知を義務付けてください。製造が別の工場に移る場合や、新たな充填委託先が加わる場合は、影響を受ける拠点と業務を再評価します。判断は、元の認証書に記載された名称だけでなく、製造から包装までのビールの実際の工程に基づいて行う必要があります。